陸上界レジェンドの引退〜152cmの絶対女王〜
先日行われた世界陸上東京大会で、この選手がいたことはご存知でしょうか?
以前から、陸上競技をみていた方はご存知かと思いますが、シェリー・アン・フレイザー・プライス選手
一時代を築いた【女子短距離界の絶対女王】です
この方はいつも『髪色』が特徴的で有名でしたが、それより何より一際小さいスプリンターでした
身長152cmとすごく小柄でしたが、この人の右に出る者はいないくらい圧倒的強さでした
(※オリンピック、世界陸上含めトータル13個の金メダル)
スタートを切った下記の写真を見たときに、私は目が釘付けになりました
トップスプリンターであればあるほど、この前傾姿勢になっても…
足のつま先←→頭 まで一直線
多くの人が…
・腰が折れる(丸くなる)
・股関節の伸展(足を後ろに持っていく動作)作用が弱まる→臀筋群やハムストリングスが働きにくい
・推進力が埋めない
細かく言うとまだありますが、おおよそ上記の3つに集約されます
それを完璧なまでに伸展筋群が働き、ミサイルのような弾丸に進んでいくスタートは圧巻です
身長は低くても、それをも凌駕する身体機能の素晴らしさが物語っています
だから、出産してからも短距離で世界を取るという離れ技ができるスペシャリストでした
ポイントは…
トレーニングして、臀筋群・ハムストリングスを鍛えたら良い!ではなく、
この関節の動きをマスターしていった結果トレーニングによってより強靭な能力・機能が伴っていることです
股関節伸展は日本人にとって最も難しい解剖学的動作です
ここを制せれたら、更なる競技力向上がむこめることは明白です
個人的にはアリソン・フェリックス選手が好きだったので、いつも勝つのはシェリー・アンで「またかよ…」と思わされる苦い思い出しかありません…
そんな偉大な選手がラストランを東京で行ってくれたことに感謝を申し上げたいです、ありがとうございました
そして、もし育成者になった際は後世に素晴らしいスプリンターを送り出してください